本日は、ご卒業ならびに修了 誠におめでとうございます。
現在、電力会社を退職して、早稲田電気工学会の会長を務めている佐藤勝雄です。
EWEに関連した技術革新では、
1.電気・電力:再生可能エネルギー、スマートシティ
2.電子・通信:5G通信技術によるVR仮想現実、遠隔制御、自動運転
3.情報システム:ICT情報通信技術、AI人工知能、
DXデジタルトランスフォーメーション
などのキーワードに表されるように、現在もますます脚光を浴びています。
企業のいかなる業種に於いても、製造から営業まですべてに関わり、収益を向上させる要となっています。
私は、皆さんが一度はお使いのコンビニエンスストアで銀行振り込みができるシステム開発に携わりました。
これは1987年、独身者や単身赴任者の電気料金の振込の利便性を図る目的と24時間営業を始めたコンビニエンスストアの地域社会への貢献ということで始まりました。
当時は、バーコードがプリンターでは印字が難しいこと、高額の料金を収納するPOSの仕組みを変更すること、オンライン回線がないことなど一つ一つを技術的に解決し、実現しました。
自分が携わった仕事で社会に貢献できることは重要であり、誇りに思えます。
技術革新の早い技術分野では、多くの開発の機会が豊富にあります。
皆さまが活躍されることを祈念しています。
さて、早稲田電気工学会、通称EWEの成り立ちですが、100年以上前に電気工学科が発足した時代は、まだ公式の学会が存在していませんでした。
そこで、学術論文を発表する場としてEWEを立上げ、論文誌として会報が発行されたのが始まりです。
ですから、同窓会なのに工学会という名称になっています。
昨年12月に、事務所が2階から4階へ移転した時に、大正時代に出された初号からの貴重な会報が出てきました。
そこで、全会報を製本するとともに電子化PDFに変換し、永久保存しました。
理工展やホームページで会報を閲覧できるようにしたいと思っていますので、皆様のアイデアをお寄せ下さい。
今では、EWEの役割が変わり同窓会の場として、1学科から7学科へと発展しています。
ここ2年間は台風や新型コロナウイルスの影響で従前通りの活動ができませんでしたが、ホームページを通じて、コミュニケーションの継続を図っています。
卒業されても、大学や研究室との絆を大切にしていただきたいと思います。
EWEでは、本部とは別にホームカミングデーを西早稲田キャンパスで開催していますので、これからも年に1回はキャンパスに足を運んでいただけたらと思います。
最後にEWEでは、学年ごとに同窓会の連絡を担っていただく評議員を募集していますので、皆様からも是非ご応募をお願いします。
これをもって、私の祝辞とさせていただきます。
以上