EWE賞について(2022年度追記)

「EWE賞」・「EWE活動功労賞」表彰について
趣旨
 早稲田電気工学会は、100年余の間に多くの技術者や先駆者を輩出してきました。
 そこで、この度「EWE賞」を設立し、電気工学を基盤とする科学分野で、先駆的な役割を果たし、産業の発展と文化に寄与した者、あるいは社会福祉など人々の安寧に貢献した者に対して表彰することにしました。
2021年秋にEWE賞の表彰規定を改訂し、1.電気工学を基盤とする分野における学術ならびに技術の進歩、文化の向上と産業の発展に顕著な成果を上げた会員の表彰を「EWE賞」2.早稲田電気工学会の活動を通して、その発展に対し多大なる貢献を果たした会員の表彰を「EWE活動功労賞」と、しました。

※EWE賞の2021年度並びに2022年度の表彰を追記しました。

2022年度 EWE活動功労賞 1名

1970年 理工学部 電気工学科(半導体工学専攻)卒業 唐澤 豊 氏

EWE三月会を主宰し10年の長きにわたりその運営に寄与されてきました。三月会は第1理工学部長の堤秀夫先生が卒業生の研鑽と広い知識の吸収を目的とした談話会を始められ今年で72年になります。
 最近では毎月第3月曜日に日比谷市政会館の会議室でエレクトロニクス分野に限らず生命・医療分野、時の話題など広範囲に亙り、学内関係者や企業で活躍するOBから講義を受けて研鑽に勤めています。会員対象はEWE会員老若全員です。最近10年は一度の休会もなく年間10回催し約25名が参加しています。活動内容や議題はEWE会報に2013年から掲載しています。(コロナ期間は一時休止したがオンラインで復活)

2021年度 第3回EWE賞 1名

1987年 理工学研究科 電子通信専門分野 修士課程修了 中村 寛 氏

国際標準化活動として、ITU-TのIMT-2000 and Beyond Special Study Group 副議長、3GPP のTSG-CN 及びTSG-SA の副議長等歴任し、5G標準化の取りまとめ及びその普及に務めた。国内では、NTTドコモCTOとして、5G開発・実用化を統括し、実証試験の推進やパートナー連携により新たなユースケース・市場開拓にも積極的に取り組むなど、5Gの実現に大きく貢献した。
[受賞歴]
2010年 日本ITU協会賞・功績賞
2012年 財団法人逓信協会・前島密賞 「LTEの標準化勝度への貢献を含む開発・実用化」
2012年 電子情報通信学会・業績賞 「LTEの実用化」
2014年 文部科学省・科学技術部門の文部科学大臣表彰 科学技術賞 開発部門 「標準化活動への貢献を含むLTEシステムの開発」
2015年 一般社団法人電気通信協会・ICT事業奨励賞 「VoLTEの開発」
2021年 財団法人逓信協会・前島密賞 「第5世代移動通信システム(5G)の開発と大容量無線アクセスの実用化」
2021年 電信電話技術委員会(TTC)・情報通信技術賞(総務大臣表彰) 「移動通信システムに関する標準化及び実用化への貢献」
2022年 電子情報通信学会・第83回功績賞

※ EWE賞の2020年度は新型コロナウイルスのため中止します。

※EWE賞の2019年度の表彰を追記しました。

2019年度 第2回EWE賞 2名

1968年 理工学研究科電気工学専攻博士課程修了 白井 克彦 氏
 コンピュータの処理能力が十分でない時代に、音声生成の基礎研究から人間の音声対話への実用化へ、先進的な研究を行いました。
 西早稲田キャンパス移転後、機械工学科の加藤一郎教授を中心に開発したロボットWABOT1の音声認識を担当しました。その成果は、1985年のつくば科学万博でエレクトーンを演奏する人間型ロボットWABOT2として公開され、高く評価されました。
 早稲田大学第15 代総長(2002 年~ 2010年)を務めました。
 その後も、放送大学学園理事長、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事長、日本電信電話株式会社取締役、株式会社ジャパンディスプレイ取締役など社会的貢献をしています。
【受賞歴】
2001 年  人工知能学会功績賞受賞
2005 年  第56 回日本放送協会放送文化賞
2006 年  イタリア共和国功労勲章グランデ・ウッフィチャーレ賞
2011 年  日本音響学会功績賞
2013 年  高柳健次郎賞
2019年春 瑞宝大綬章受章

1978年3月 理工学研究科電気工学科専攻修了 岸 則政 氏

 マイクロコンピュータが各種産業でも使われ始めた黎明期に、自動車へのマイクロコンピュータの応用研究を開始し、以下の数々の商品化を行いました。
 これは、現在の自動車の電気自動車や自動運転に繋がる研究であり、実用化研究ということで高く評価されました。
 日産自動車(株)中央研究所電子研究所入所以降、2015年まで総合研究所企画部 SIR(シニアイノベーションリサーチャー)を務めました。
 その後、神奈川工科大・先端自動車研究所 特別客員教授(2014年~2018年)、東京大学情報理工学系研究科客員研究員(2016年8月~)、株式会社岸未来研究所開設など研究を継続しています。
【研究開発し実用化された主な商品】
・車両用音声認識システム
・マイクロコンピュータによる変速シフトタイミング制御システム
・光導リングを使ったステアリングスイッチ
・バードビューナビゲーション
・アラウンドビューモニタ 他
【受賞歴】
1984年 第10回科学技術庁長官賞(自動車用音声認識)
1987年 人工知能学会全国大会優秀論文賞
        (自動車設計のおける人工知能技術の応用)
1996年 自動車技術会技術開発賞 (バードビューナビゲーションの開発)